皆さんこんにちは。弁護士の田鍋です。
個人事業主やフリーランスの健康は?
労働法では、事業主は労働者に対する健康安全面への配慮や労働時間の規制などがあります。また、労働者は労災制度などで、災害等からの補償も受けられます。
他方、個人事業主、フリーランス、中小事業主などは、そのような規制は特になく、自ら健康安全面・労働時間等の設定等をする事が求められていますが、実際、個人事業主等の方は、そのようにできているでしょうか?
厚労省の【個人事業者等に対する安全衛生対策のあり方に関する検討会】では、以下のような問題が挙げられています。
- フリーランスの4割以上が健康診断を受けていない
- フリーランスの約85%がストレスチェックを受けたことがない
- フリーランスは、長時間労働や心身の不調があった場合も約3割は何も対処していない
- 病気等の特別な理由がないと発注者からの仕事が断れないことがあるフリーランスが約4分の1いる。
- 契約や予定にない業務も発注者から命令されることがあるフリーランスが約2割いる
との調査があると報告されています。
個人事業主等は現在増えていますが、労働法等の規制がない分、自ら健康安全面を守れるよう、気を付ける必要がありますし、発注する側もその点への配慮が求められているといえます。
(田鍋/編集 中路)
コメントを残す