皆さん、こんにちは。弁護士の田鍋です。
刑事でも民事でも、「過失」という言葉を聞いた事があると思います。契約書などには、責任の前提として、「故意または過失があるとき」など書かれていることが多いと思います。では、この「過失」とは何でしょうか?
法律用語としては、注意義務に違反する状態や不注意を言います。具体的には、ある結果を認識・予見することができたにもかかわらず、注意を怠って認識・予見しなかった心理状態、あるいは結果の回避が可能だったにもかかわらず、回避するための行為を怠ったことをいい、結果予見義務違反、結果回避義務違反として問題となります。自動車事故などでも多くは「過失」の問題であり、民事上の賠償責任でも、「過失」、すなわち予見義務違反、結果回避義務違反があったかが争われます。言葉からもわかるとおり、「過失」とは、ある結果の予見という先の見通しを踏まえた問題となります。
あなたは、先の見通しを踏まえ、どの程度対応できているでしょうか?先を見通した段取りができないと、「過失」が生じやすくなってしまうおそれが高くなります。一日、一週間、一年、きちんと、段取りと計画を立てて、過ごして行きましょう。
(田鍋)
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